ドローンうんちく

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ドローンうんちくコーナー①
【ドローンて誰でも飛ばせるの?】

「仕事でドローンを飛行させています」と言うと、「ドローンって資格とかいらないの!?」 という質問をよく受けます。
日本では、2017年6月現在ドローンを飛行させる際に資格は必要ありません。
(※ドローン普及に伴い法整備の必要性が高まり、近いうちに免許制度が導入される見通しとなっています。)

しかし、だからといってどこでも飛行させて良いわけではありません。
資格は必要ありませんが、状況により「飛行許可」または「飛行承認」の取得が必須となる場合があります。

◆飛行許可が必要となる場合とは?
・空港等の周辺
・人口密集地
・地表150M以上の高さ

上記の4点のうちいずれかに当てはまる地域は、「飛行禁止区域」に指定されており、この区域で飛行させたい場合には、国土交通大臣の「飛行許可」の取得が必須となります。

◆飛行承認が必要となる場合とは?
・夜間飛行
・目視外飛行
・イベント上空飛行
・人(第三者)又は物件(第三者の建物、自動車等)との間が30m未満の飛行
・危険物の輸送または物件投下(農薬散布等)
・飛行経路が特定されない飛行

上記にあたる飛行の場合は、国土交通大臣の「承認」が必要になります。

申請が無事に通れば、国土交通省より許可・承認書が発行されます。
こちらの書類は飛行の際には必ず携帯します。

申請書作成は記載する項目も多く、1人で行うとなるとなかなかスムーズにいかない事も多いようです。
南天ドローンパークの講習レッスンでは、この最大の難関である申請のコツも丁寧にわかりやすく指導いたします。
皆様の受講をお待ちしております!

法律で禁止されていなくても、人の多い場所や幹線道路周辺では飛ばさないなど操縦者のモラルが大切です。
両方を守った上で楽しくドローンを飛ばしましょう♪

南天ドローンパーク
http://www.nanten-dpark.net/


ドローンうんちくコーナー②
【ジンバルってなんだ?~ドローン動画を撮るには欠かせないコレ!~】

今回は、ドローン撮影には絶対っっ!に欠かせない「ジンバル」についてです♪

ジンバルとは、ドローン本体とカメラを繋いでいるこの部分の事です。
ドローン本体とカメラ
ドローンを飛行させると、回転や向きの変化を検知する「ジャイロセンサー」で機体の傾きが計測されます。
ジンバルは、その計測された機体の傾きを修正またはブレを吸収し、カメラが常に一定の向きを保つ役割を果たしてくれるのです。

ドローンは常にプロペラの振動や風の影響を受けている為、ジンバルはなくてはならない存在です。
これがないとドローンの映像はブレブレで画面酔いしちゃうのでとても見れたものではありません・・(*_*;

ドローンは様々な分野の新技術が集まってできているので、パーツひとつひとつがどれも興味深いです。
今後もご要望があれば、パーツ1つに特化した記事をお届けしていこうかと思っていますのでお楽しみに。
南天ドローンパークが講習や撮影で使用しているPhantomシリーズは、カメラやジンバルにおいてはトップクラスの性能を誇るDJI社製。安心してレッスンに取り組んでいただけます。皆様のお越しをお待ちしています。

南天ドローンパーク
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ドローンうんちくコーナー③
【日本の航空法について】

ドローンのスペック限界まで飛ばしたい!しかし立ち塞がる航空法という壁・・・

2015年12月に航空法が改正され、ドローンを飛ばして良い場所・いけない場所が明確になりました。
うんちくコーナー①で詳しくお伝えしていますが、場所や状況に応じて許可もしくは承認が必要になり、国民の安全を考えて改法されています。

                           ※国土交通省HPより引用

ドローンのスペック限界までの上昇・目視できない遠距離の飛行等の行為は国土交通省の許可・承認が必要になる可能性があるので注意しましょう。

ちなみに主な海外でのドローンの規制はこんな感じです(2017年6月現在)。
アメリカ・・・高度120m以内、国立公園の上空・軍用地の上空は飛行禁止。ドローン
       を所持するにはドローンのID登録が義務
フランス・・・操縦する際に資格が必須。実技・筆記試験。
中国・・・・・大手ドローンメーカー「DJI」があるが、ドローンの使用は政府・国家
       関連に限定。

海外は、ドローンにおいては日本よりも法整備がすすんでいる国が多いように見受けられます。それらを参考に、日本の航空法もまだまだ改正されていくでしょう。国土交通省のHPはまめにチェックが必要ですね。

南天ドローンパークHP
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ドローンうんちくコーナー④
【「ドローン」名前の由来について】

近頃はドローンの認知度が上がり、姿・形は多くの方がご存じのようですが、「ドローン」というネーミングについてはまだ多くのご質問をいただきます。
そこで、今回は「ドローンの名前の由来」について記したいと思います♪

一般的には、ドローンを飛行させている時にプロペラから聞こえる「ブーーン」という音が雄バチの羽音に似ている事から、英語で雄バチを表す「ドローン」という名前が付けられたと 言われています。
これが《雄バチ羽音説》です。

しかし、上記以外にもあまり知られていない説があります。
それが、《Queen Bee(女王バチ)》説です。

第2次世界大戦前に、イギリスで無人で操縦ができる「Queen Bee」という戦闘機がありました。 射撃訓練用標的機として使用する事により、より実践に近い訓練ができるようになったそうです。
この「Queen Bee」をアメリカが真似て作った際、
Queen Bee(=女王バチ)をオマージュとし転じてDrone(=雄バチ)と呼んだ事から、無人航空機をドローンと呼ぶようになったといわれています。

以上が、《Queen Bee(女王バチ)》説です。

《雄バチ羽音説》のほうが平和な感じで私は好きです(^^)
子供などに説明するときはその説がいいかもしれませんね★
ドローン

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ドローンうんちくコーナー⑤
【スポーツ界のドローン事情】

空の産業革命と言われているドローン。空撮や災害地の観測、農業・建設業での利用など、幅広くドローンが活躍されていますが、今回は新しいドローンの利用法のひとつである、 スポーツでの利用について記載したいと思います。

2016年3月に新しいスポーツとして、ドバイで開催されたドローンレースが注目を集めたのはまだ記憶に新しいかと思います。
そのドローンレースをきっかけに、ドローンそのものを使った新しいスポーツが次々と考案されています。

ドローンのスポーツ利用で個人的に一番感動したのは、下記URLのドローンを使ったウェイクボードです。
https://youtu.be/3UzscU5hpvw/


めちゃくちゃクール!!ですが、動画のように使えるドローンが一般的に普及するにはまだまだ時間がかかりそうです。

空撮技術を生かしたスポーツでの利用は現時点でかなり増えてきています。
練習風景を空撮し確認することで、フィールド全体を見る事ができ、選手ひとりひとりの動き方やポジション・フォーメーションを監督が把握し適切な指導へとつなげます。
2015年に南アフリカ戦や五郎丸選手で脚光を浴びたラグビー日本代表でも、練習中にドローンを活用しています。
他にも、ドローンの追跡機能を使う事によって、サイクリングやマリンスポーツ・ウィンタースポーツ等の動きがあるスポーツでも自分のフォームを確認・記録することができます。
ドローンがスポーツ界で当たり前のツールになる日は近いのかもしれません。

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ドローンうんちくコーナー⑥
【安定操縦に欠かせないホバリングについて】

ホバリングとは、ドローンが空中で停止している状態の事を指します。

ドローンはラジコンヘリと違い、GPSや、カメラからの映像や超音波で自分の位置を把握するビジョンポジショニングシステム等の様々なセンサー・機能が搭載されています。
これらの機能が働く事により、操縦者が操作をしていなくてもその場でピタッと静止する=ホバリングをする事ができるのです。
屋外で風に吹かれた時も、ジャイロセンサーが傾きを検知して水平に保とうとプロペラの回転数を自動で調節するので、多少の風では流されないようになっています。

ドローンのホバリングの仕組みは、センサーの働きだけでなくその構造にも秘密があります。
ドローンのプロペラは、必ず隣り合うプロペラと逆の回転をしています。
もしプロペラが全て同じ方向へ回転してしまうと、回転によって生まれた力の作用でドローンは一定方向へ回転し続けてしまい、ホバリングができなくなってしまいます。
回転によって生まれる力を打ち消しあう為に、ドローンの隣り合うプロペラは逆の回転をする仕組みになっているわけです。

様々なセンサーの利用そして航空力学に基づいた設計。ドローンが技術の集合体と言われるのもうなずけます。

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ドローンうんちくコーナー⑦
【ドローンを運ぶ~海を越えて~】

先日、神奈川県で行ったイベントで使用したドローン達が沖縄のオフィスに帰ってきました。海を越えるドローンの移動に色々戸惑う事があったので、今回はこの事について綴っていきたいと思います♪

ドローンのバッテリーと送信機は、リチウムポリマーバッテリー(通称:リポバッテリー)が使われています。この種類のバッテリーは危険物扱いとなっているので航空便では送れず、 船便となります。リポバッテリーが入っているのにうっかり航空便で依頼をし空港で判明してしまうと、通達なしで船便に変更されてしまい、到着日数が3~4日延びてしまうので注意が必要です。

そして、「ドローンのみを送る」のではなく、「ドローンと一緒に飛行機で旅をする」時にも注意が必要です。
バッテリーと送信機は「預け入れ荷物」としても扱う事が出来ず、「手荷物」として持ち込むことしかできません。
手荷物として機内に持ち込む事ができるのは、
・100Wh以下のものは個数の制限なし
・100~160Whのものは2個まで
と決まっています(ちなみにwh=放電電圧(V)×電流(mA)×時間(h)÷1000)。
DJI社のバッテリーにおいては、INSPIRE1用バッテリーTB48のみ100whを超えている為2個までになってしまいますが、その他機種のバッテリーは持ち込み制限にかからず、何個でも手荷物で機内持ち込みが可能です。
ドローンの空路移動には、くれぐれも気を付けて余裕を持って郵送するようにしましょう。
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ドローンうんちくコーナー⑧
【ドローンと鳥の関係】

山や海など、自然が多い場所でドローンを飛行させると、鳥が集まってくる事があります。先日も、飛行中にカラスが15匹程集まってきてしまいやむなく飛行を中止・・といった事がありました(´・ω・`)
獲物と勘違いしたり、敵と見なされ縄張り争いでドローンを攻撃してくる場合もあるので、そういう状況になった時は無理な飛行は禁物です。 鳥がドローンを墜落させる衝撃映像もYouTubeで多数アップされています。例えばこんな感じ
https://www.youtube.com/watch?v=AhDG_WBIQgc/


今まで飛ばしてきた経験からだと、PHANTOMシリーズ(DJI)のような白いドローンより、SOLO(3DR)やMavicPro(DJI) 等の黒いドローンのほうが襲撃率が高いような気がします。 特にMavicProは、サイズ感も鳥に近いので要注意です。

最近のドローンは自動帰還機能がついており、、バッテリー切れや電波のリンク切れが発生してもこの機能で墜落の危険はほとんどなくなりました。 しかし、この事例のように予想だにしない墜落原因もありえます。
大半のドローン保険は機体を回収できないと保険適用がされません。海中や森林など、見つけるのが難しい場所で墜落してしまうと、機体の紛失&保険金支払い無効のWダメージとなってしまいます。

ドローンを飛行させる際は、いろいろ気を付けましょう。

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ドローンうんちくコーナー⑨
【技適マークについて】

先日、アメリカのクラウドファンディングで話題となったドローン「Kudrone」が日本でも予約の受付を開始しました。 kudroneは、高額なドローンと同じクラスの性能を持ち、ソニー製のカメラを備えながらも1万円代で購入ができるというコスパ最強の魅力的なドローンです。 http://www.drone.jp/news/20170410135513.html/
ですがこちらのドローン、「技適未取得」なので、電波法の関係上日本国内での使用は違法となってしまうのです。

《技適マーク》とは、電波法令で定めている技術基準に適合している無線機であることを証明するマークで、個々の無線機に付けられています。これ⇩



現在市販されているドローンは無線を使って操縦しているので、このマークが無いドローンを日本で使用すると電波法違反となります。 違反をした場合、
「1年以下の懲役または100万円以下の罰金、人命財産に深くかかわる重要な無線通信(警察・消防・列車・電気通信事業者無線など)に妨害を与えた者は、5年以下の懲役または250万円以下の罰金となる」
とあります。実際に書類送検された例も多くあるようです。
海外製のドローンはスペックが魅力的な物も多くありますが、日本での使用が可能なのかどうか、しっかり確認して購入をしましょう。

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ドローンうんちくコーナー⑩
【ついにGoPro社よりドローン登場!「KARMA」紹介】

2016年10月、ついにGoPro社より初のドローン「KARMA」の販売が開始されました。日本には2017年6月に上陸しています。
http://www.tajima-motor.com/gopro/product/option/karma/index.html/

主な特徴としては、
・勿論「GoPro」が簡単に取り外しできる
・ドローンの付属品にスタビライザーやバッグパックもついてくる事
・付属のスタビライザーに取り付ければ地上での撮影も可能
・送信機にタブレット端末が埋め込まれている
・折りたたんで収納できる
などがあげられます。
アクションカメラの火付け役「GoPro」がドローンのカメラ部分を担ってくれる為、画質や安定感・信頼度は抜群。GoProを取り外して付属のスタビライザーに取り付ければ、地上での撮影も可能です。
価格がGoPro付きで158,000円、GoProなしで120,000円(2017年7月現在の価格)となっているので、既にGoProを持っている方はお得に購入できちゃいます。

しかし、GoPro社初のドローンという事で、自動操縦の数は4種類と少なめです。ほとんどのドローンに搭載されているフォロミー機能はあえて外したそうです。GoPro社は以前、3DR社と協力して「SOLO」というドローンを制作しているので、その影響か自動操縦の内容はほとんど3DR社のSOLOと同じスペックとなっています。
付属品などを見るとKARMAは魅力的ですが、 昨年から日本国内で販売されているDJI社の「Mavic pro」のほうが自動操縦の豊富さや、安定感・信頼性が高く、連続飛行可能時間も長いので、やはり大手ドローンメーカーには少し及ばなかった感じはします。 まだKARMAを飛行させた事がなくスペックを見た限りでの感想になるのですが、個人的にはMavic proのほうがおススメです。

とはいえ、まだGoPro社として第1号のドローンです。これから更に進化した機体を産み出してくれる事を期待しています!
ちなみに「KARMA」の日本語訳は、自業自得、罰が当たる、報い、宿命、因縁だそうです。 何があってこの名前を付けたのか凄く気になります(笑)

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ドローンうんちくコーナー⑪
【新しいドローンの可能性~こんな使い方も!?~】

日本にも大分浸透してきたドローンの存在ですが、次々と活躍の場が広がっているようです。いくつかご紹介していこうと思います(*´ω`)

≪ドローンでリンゴ授粉≫
今月10日に青森の農業高校で行われた実験で、ドローンを使ってリンゴの花に人工授粉をさせるというものです。人間が手作業で行うと、1本の木に30分程かかる作業が、 今回の実験では8分で15本の木に受粉作業を行う事ができたそうです。実験の結果は今月末に分かるとの事です。

≪ドローンでイノシシ撃退≫
先月から福島県で行われている実験で、スピーカーを取り付けたドローンを飛行させ、イノシシを威嚇し、撃退するという実験です。ちなみにスピーカーからは怪獣の鳴き声が流れるそうです。

≪ゴルフ場で配達≫
千葉県にあるゴルフ場では、お客様にドローンで飲み物やゴルフ用品を提供するサービスが行われています。楽天と提携し、楽天製のドローンと専用のアプリを使ってアプリ内で注文から支払いまでできるとの事。いずれやってくるドローンでの通販配送時代に向けての準備だそうです。

ドローンの活用方法ですぐに思いつくのが「空撮」「点検・測量」「農薬散布」などですが、アイディアと改良で、更に色々なシーンでの活躍が期待できそうですね♪
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ドローンうんちくコーナ⑫
【とうとう日本にも登場!フィッシング・ドローン】

以前から話題になりつつあったフィッシング・ドローン「PowerRay」をご紹介したいと思います。
「PowerRay」はドローンとは言われているものの、空を飛ばさず水中専用の潜水ドローンです。
https://youtu.be/vuKv0fNa10M/

水中の映像を撮影できるのはもちろんの事、魚群探知機や集魚LEDライトも搭載しており、釣り人にとっては、ありがたいアイテムとなっています。

ラインナップは、
”Explorer”168,000円、”Angler”208,000円、”Wizard”218,000円(全て税別)
の3パターン。価格に応じて付属品とスペックが変わってきます。Angler以上で魚群探知機と釣り糸(おまけ?)がついてくるそうです。

水中から映像を送る為に本体と送信機はケーブルで繋がっていますが、ケーブルの長さはAnglerで50M、Wizardで70Mと、充分な長さを設けています。 持続飛行時間は高速で1時間、中速で2時間、低速だと4時間もあるので、バッテリーを気にせず、ゆったりと海中を遊覧できます。
WizardはAnglerと1万円しか変わらず、VRグラスとケーブルの長さが+20MなのでWizardがお得かもしれません。

以上、フィッシング・ドローン「PowerRay」の紹介でした♪

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ドローンうんちくコーナ⑬
【新しいドローンの可能性その2~ドローンの屋内活用、倉庫内作業について~】

以前、うんちくコーナー⑪で空撮やレース以外のドローンの活用可能性の記事をUPしました。今回は、屋内活用に限っての事例を紹介していきたいと思います。

広大な敷地の倉庫や、人の手が届かない高いところまで在庫が保管されている場合、ドローンを使用することで効率よく在庫管理が行う事ができます。

一般的な倉庫の在庫管理の手順は、棚に積み上げられた梱包物に管理用コードを張り付けておき、このコードをリーダーで読み取ることで梱包物の中身を把握、そして在庫の位置情報登録を手入力で行い、そのデータをPCへ転送します。
この作業を従来通り人の手で行う場合に起こってしまう主なヒューマンエラーとして、①在庫の位置情報の誤入力、②棚卸時の実際の在庫量と管理データの数量の相違、③高所にある在庫物の管理シールを読み取る時の手間と危険などが挙げられていました。
ドローンは、アプリケーションで作動・制御する事で飛行します。その為、管理用コードを認識する機能をアプリケーションとしてドローンに設置すれば、ドローンが在庫管理を行うことが可能になり、人間がわざわざ高所で作業する必要もありません。また、在庫量や在庫の位置情報などデータ収集を行い、社内のデータベースと連結させることによって確実な在庫管理が可能となり、作業工数が減る分コスト削減にもつながるのです。

そして気になる法律関係ですが、日本での屋内飛行は航空法による無人航空機の飛行ルール対象外となります。人口集中地区や夜間飛行であっても、屋内飛行であれば無人航空機の飛行ルールの違反とはならないのです。ドローンが飛行可能な広大な施設を所有している場合は、ドローンを用いて様々な研究・開発を行うことも出来ますね。ただし、GPSが受信できないので操縦には十分な注意が必要です。

2017年7月時点で日本で技術開発されているのは、ドローンと自動認識技術を組み合わせて自動で在庫管理や棚卸ができるシステムです。RFID(=ICタグと呼ばれる)スキャナーを搭載したドローンを、倉庫内でプログラムに従い自律飛行させます。設置してあるセンサーで位置情報を把握し、荷物に貼り付けられたRFIDラベルをスキャンしデータを管理するという方法です。高いパフォーマンスが期待できるシステムの為、広大な倉庫を抱える事業者は早急に実用化を望んでいます。

海外では、ウォルマートが在庫管理の効率化の一環としてドローンによる在庫管理のテストを始めています。こちらのシステムではRFIDスキャナーを利用せずに、ドローンで撮影された在庫の画像データを認証し、コンピューター上でカタログ化するという方法だそうです。実際の運用にはまだまだかかるようですが、こちらだとRFIDシステムを導入せず早期のスタート&コストカットが期待できます。

ドローンが一般に普及し始めてからまだまだ歴史は浅いです。
これからもたくさんの可能性が発見されるでしょう。楽しみですね。

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